震撼!!酸化不足について実証実験してみたパート2

先日に引き続き、酸化不足実験です。

先日はオキシ2剤を使い、短い時間だと
仕上がりではわかりませんが、持ちに
非常に大きな影響があることが
わかりました。

そして、ブロム酸タイプでも実験して
みたところ業界震撼の結果となりました。

今でも多くのコールドパーマの2剤は
ブロム酸が主流ですよね。

そして放置タイムは7分/7分の二度づけ
が基本かと。

【仮説】
ブロム酸の放置タイムは本当は適正では
ないのではないか?

【実験方法】
・3本の毛束にそれぞれコールドパーマを
かけます。
・そのときの2剤の放置タイムを
7分/7分、11分/11分、15分/15分に
分けます。

これでパーマ工程は完了です。

・そのあとストレートアイロンで伸ばして
ブロム酸2剤だけを付けます。
・2剤だけでストレートになるようであれば
まだ酸化しきれていない(SS結合が再結合されて
いない)、つまり酸化不足と判断します。

では、実験!

①     3つの毛束を用意し、それぞれ13mmロッドで
パーマをかけます。
(シスチオ・15分放置)

 

②     2剤放置タイムを左から
7分/7分、11分/11分、15分/15分
でロッドアウトしました。
(ブロム液体2度づけ)

この時点ではそこまで大きな差はないように見えますね。

③     1日放置して自然乾燥後、アイロンをかけ
ストレートに伸ばします。
(180℃2回スルー)

④     2剤を塗布して10分放置後、流します。
(ブロムクリーム)

⑤     結果

適正だと思っていた7分/7分で
かなりダレています。。。

実は酸化の放置タイムはオキシにせよ
ブロムにせよ適正はもっと長いのかも
しれません。

ですがこれが常識になってしまうと
サロンワークはさらに時間が大変に
なってしまうと思いますので、
実験結果を踏まえてどうなさるかは
ご検討いただければと思います。

バックウェーブの原因の一つ!酸化不足について実証実験してみた

以前より、縮毛矯正後にバックウェーブ
してしまうという問い合わせをたまに
いただくことがあり、原因としては

【1剤の還元不足】
【2剤の酸化不足】

おおまかにこの2つになると思います。

1剤の還元不足はクセの強さや髪の太さ
に応じて調整することができますが、

2剤は基本的に過酸化水素(オキシ)か
ブロム酸で濃度も決まっていて、
放置時間もそれぞれ一定です。

弊社も右にならえで
「オキシは反応が早いので5~7分」と
マニュアルに記載しておりますが、最近
電話で説明する場合は
10分くらい置いた方が良いです、と
ご案内しております。

今回はそれを実験で評価してみたいと
思いまして、以下のようなものを考えて
みました。

【仮説】
過酸化水素の放置タイムが短いと
”酸化不足”になるのではないか?

【実験方法】
・3本の毛束にそれぞれコールドパーマを
かけます。
・そのときの2剤の放置タイムを
5分/10分/15分に分けます。

これでパーマ工程は完了です。

・そのあとストレートアイロンで伸ばして
2剤だけを付けます。
・2剤だけでストレートになるようであれば
まだ酸化しきれていない(SS結合が再結合されて
いない)、つまり酸化不足と判断します。

では、実験!

① 3つの毛束を用意し、それぞれ
13mmロッドでパーマをかけます。
(シスチオ・15分放置)

② 2剤放置タイムを
左から5分/10分/15分で
ロッドアウトしました。
(オキシ液体1度つけ)

この時点ではそこまで大きな差は
ないように見えますね。

③ 1日放置して自然乾燥後、アイロンをかけ
ストレートに伸ばします。
(180℃2回スルー)

④ 2剤を塗布して10分放置後、流します。
(オキシクリーム)

⑤     結果

結果をみると明らかに塗布後放置5分
では酸化不足と判断されます。

10分、15分でも少しカールが取れている
感じがありますので、本当は2剤での酸化
はもっと時間がかかるものなのかもしれません。

もしバックウェーブでお悩みの方は2剤の
放置時間を改めて考えてみると、改善する
かもしれませんのでご参照いただければ幸いです。

真面目なストレートの薬剤スペック

縮毛矯正剤の「真面目なストレート」は
チオ濃度、アルカリ度、pHを
すべて公開しています。

通常、このような薬剤スペックは

商品のコピーを防ぐために
ほとんどのメーカーで社外秘となっており、

すべてオープンにしているメーカーは

ほとんどありません。
では、なぜプラティコは薬剤スペックを

オープンにしているのかというと
美容師さんが施術したときの失敗を
防ぐため
です。

薬剤スペックとともに薬剤選定の
考え方をご案内いたします。

薬剤スペックとは?

パーマ剤やストレート剤の薬剤のパワーは
・還元剤の濃度
・アルカリ度
・pH
で決まります。

アルカリ剤の種類によって反応の速度や

持続時間などの細かい違いはありますが、
この3つで、その薬剤がどのくらいパワー

があるかがわかるのです。

そのため、このスペックをオープンに

してしまうと、似たようなスペックの商品に

切り替えられてしまうため各メーカーは

薬剤スペックを教えてくれません。

ですから美容師さんは各メーカーの

ストレート剤の強さは
感覚
で把握している方がほとんどです。

でも、このスペックが分かるとパワーが

格段に計算しやすくなりますので、
ストレート施術の失敗を防ぐことができます。

 

 真面目なストレートの薬剤スペック

真面目なストレートのpHは
・アルカリ性のUH/H。
・中性のZ-1
・酸性のSS
※GMTは油性のためpH測定ができませんが、
溶剤に混ぜると酸性に傾きます。

と大きく3つに分けられます。


処方されている還元剤は
・UH/H/SSにはチオ
・Z-1にはシステアミン&チオ
・GMTは59%濃度のGMT
となっております。


それぞれの還元剤は働きやすいpHがあります。
・チオ→アルカリ性
・システアミン→弱酸性~アルカリ性
・GMT→酸性~弱アルカリ性


UHとHに関しては数値を見ていただくと、
10%程度しか変わりませんので、
大きな差があるわけではございません。
ですが、太い・硬い髪質の方をしっかり
伸ばしたい
というご要望にはUHは
非常に優秀といえます。


SSに関してはpH4.6の弱酸性で、
チオ濃度1.8%ですので、
チオ濃度が低いのもありますが、
働きにくい状態にしていますので、
単品ではほぼ効果を発揮しません。
これはあえて、UH/H/Z-1とのなじみが
良く、減力をさせるため
処方としております。


また、Z-1は中性のpHにメインが
システアミン、少しチオといった処方で
マイルドに働くように設計しております。
プラス、酸熱トリートメントでも使用
されるレブリン酸、活性ケラチン、
ファイバーハンス、エルカラクトンなどの
ケア成分を贅沢に配合しておりますので、
矯正施術を行いながら、ケア成分でツヤと
滑らかな指通りに仕上げます。


そしてGMTは濃度59%ということは、
チオ換算いたしますと32.8%と
なりますので、単品で使うものではなく
SSに添加して使用します。
※最大20%まで
そうすることで、酸性領域でも還元力の
ある薬剤に調整可能となります。

 マジストの薬剤選定目安


薬剤選定の際に、一番気にされるのが
癖の強さですが、目に見えるダメージを考えると
pHが大事になってくると思います。

癖が強いからと言って、細毛の方にUH/Hの
アルカリが高いものを使用してしまうと、
軟化スピードに耐えられず、慌てて流すことになり、
還元が進んでいなかった(伸び
なかった)というミスが起こります。

毛髪の状態が薬剤のpHに耐えられるのか
適正なpHを選定することで
放置時間をきちんととることができます。

中間チェックで足りないと感じた場合は、
上から強めの薬剤を被せることで
ブーストさせることはできますが、
最初から強い薬剤の場合は取り返しが
つきませんので、できるだけ弱めの薬剤選定
から入ることをお勧めいたします。

より髪質・ダメージ・クセの強さに
合わせた薬剤選定により、施術ダメージを抑え、
お客様により健康的にストレートヘア
を楽しんでいただけるようにご提案させていただきます。

より詳しいマジストの説明や、薬剤選定などを
LINEやzoomなどのオンラインでご案内していく予定です。

ご興味のある方は是非お問い合わせくださいませ。

 

酸熱コスメストレートはなぜ高いのか?

マジストの1剤の価格は400gで¥1,000。
2剤は¥600となっています。

さて、酸熱コスメストレートですが
2液のブロム酸クリームはマジストと
同じく400gで¥600になりますが

1液は¥2,300。

酸熱コスメストレートの1液は、
プラティコのストレートシリーズで縮毛矯正剤の
「真面目なストレート」と比較して
価格が2倍以上となっています。

高いな~。

って思われるのでしょうが、
どっこい、めちゃくちゃ安い
と自負しております。

この「酸熱コスメストレート」の
原料原価はとにかく
スゲー高いの一言です。

例えば、システアミンですが、
シスアミは通常、
システアミンHCLが使用されますが、

酸ストで使用しているのは
ピュアシステアミンで
システアミン純分として
システアミンHCLと比較すると
3倍近い原料価格になります。

それにレブリン酸、活性ケラチン、
ファーバーハンス、
アルギニン、エルカラ・・・・

かなり高濃度で配合していますので
これだけで相当、原料原価は上がります。

おまけとしてオーガニックオイルも
配合されますので
私的にはプラティコだからできる
気合の入った価格だと思っています。

本当にね、
よくこの金額で販売できたなと
自分自身で思います。

恐らく、他のメーカですと
もっと違う価格になっていたと
思われますので。

それと、他社のストレートを
気に入っていてクリームタイプの
ブロム酸2剤を使用している
サロンさんがいらっしゃいましたら、

ぜひ酸スト➋のブロム酸クリームを
ご使用ください。

このオイルリッチなクオリティで
この価格は他ではまねできない
と思いますし、
きっとご満足いただけるはずです。

でも、いくら原料価格が高くても
クオリティが低かったら、
どうしようもないですね。

ご安心ください。
かなり良い商品に仕上げましたので
お客様に自信を持って
ご提供いただけるストレート液です。

是非ご利用ください。