ゼロケアのススメ! パート③

後処理の重要性~残留アルカリ~

続いては残留アルカリについて。

通常のアルカリ系のカラーやパーマ、縮毛矯正の施術後、
毛髪はアルカリに傾きますね。

アルカリのまま放置していると
・キューティクルが開いたまま
・毛髪内部のたんぱく質が流出しやすい
・ブラッシングや紫外線の外部ストレスに弱い
などでダメージは進行します。

※アルカリイメージ

アルカリに傾いた髪を健康な弱酸性に戻すには
トリートメント!、ではありません。

トリートメント自体のpHは弱酸性ですが、
毛髪内部を弱酸性にする力(酸度)が弱いので
全く歯が立ちません。

 

本来は酸度のあるトリートメントがあると理想ですが、
クリーム状で酸度を強くすることは処方上できません。

ですので、昔からシャバシャバの「酸リンス」が存在します。
酸リンスは酸度が高いので、毛髪をアルカリ性から
弱酸性に戻すことができます。

しかし・・・・
酸リンスやバッファー剤にも問題が・・・

一つ目は、
メーカーによって酸性にするパワー(酸度)
が大きく異なるということ。

実際にいろんなメーカーの酸度とpHを
比べてみましたが、見事にバラバラ。

正直、どれが髪に適しているかは
さっぱりわかりませんでした。

もう一つは、
pHが低すぎるものがあること。

酸度も強くpHが低いとアルカリに傾いた髪を
酸性に戻すことはできますが、pHの急激な変動により
カラー後でしたら髪の色が変色したり、過収れんを
起こして髪がギシギシしたりと酸性にし過ぎて
ちょっと問題が出る場合があります。

プラティコで実験した動画がありますので、
興味のある方は、ぜひご覧ください。

 

重要なのはアルカリに傾いた毛髪をただ酸性にすればいい。
ということではなく髪本来のpHである
等電点(pH4.5~5.5)に穏やかに戻すということです。
・・・・・

※弱酸性のイメージ

 

余談ですが、
ヘアカラーのジアミンも残留することでアレルギーの原因に
なりますので問題視をされることが多いですが、ジアミンを
分解したり除去したりできる成分や方法は残念ながら今のと
ころ存在しません。

カタラーゼは過酸化水素の分解、
酸リンスはアルカリの中和、
それ以外のことはできません。

簡単ですよね。

次はようやくプラティコの商品のご紹介です。
”ゼロケア”を読む