ゼロケアのススメ! パート⑤

お客様への説明方法

いよいよ最後はメニュー展開をするにあたって
最も重要なことをお話しいたします。

後処理に関してだけではなく美容師さんが
お客様からお金をいただくメニューをする際は
“きちんと説明する”ということを大事に考えてください。

以前、iPhoneを開発したスティーブ・ジョブスが

「いくら素晴らしい物を作っても、伝えなければ無いのと同じだ。」

と言っていたように、
美容師さんはプロとして分かりやすい言葉を添えることで
その価値を伝えてください。

“言葉”がとても大切です。

特にゼロケアなどの毛髪内部、インナーの処理剤は
正直、手触りは分かりにくいはずなので、ただ施術
するわけではなく、必ず
「○○の理由でこれを使って□□します」といった
“言葉”を添えてください。

例えばCZを塗布するとき

「本日させていただいたヘアカラーの薬剤は
1剤と2剤を混ぜて作るのですが、2剤は
オキシドールというものです。」

「オキシドールは髪を脱色できるくらい強い作用のある
薬剤なのですが、それが髪の中や頭皮に残っていると
自宅に帰られてからもダメージを与えてしまいます。」

「今からカタラーゼという特殊な酵素を使って
オキシドールを除去していきます。」

と説明しながらスポイトやシャンプーボウルに溜めて
全体に塗布していきます。

一度水洗して

「シャンプーにも先ほどのカタラーゼを混ぜて洗っていきますので
これでしっかりとオキシドールを取り除いていきますね」
と説明するととても丁寧でお客様も安心できます。

そして何よりもゼロケアの大切さをご理解いただけます。

そして、酸ジェルを付けるタイミングでは

「髪はヘアカラー(パーマ、縮毛矯正)をすると
どうしてもアルカリ性になってしまうのですが、
そのままにしておくと、これもダメージを進行させる
原因となります。」

「このアルカリ性になってしまった状態を
健康な弱酸性の状態に戻すには普通にシャンプーや
トリートメントをしているだけでは数週間ほど
かかると言われています。」

「今つけている特殊な弱酸性のジェルで健康な髪の状態に
近づけていきます。」

ホームケアを購入いただいたお客様には、さらに

「それとお客様にお願いがあるのですが、これと同じものを
本日お持ち帰りいただきますので、明日のシャンプー後に
この酸性のジェルを頭皮から毛先までしっかりなじませて
30秒ほど置いてから流して、それからトリートメントを
してください。」

「明日から使い切るまでの約5日分続けていただくと
健康な弱酸性の状態になりますのでカラーの色持ちが
よくなりダメージしにくくなります。」

というような”言葉”をそえることで、お客様は
すごく安心しますし、その必要性を理解していただけます。

このトークスクリプトをまずは丸暗記することをオススメします。
そうすれば説明が抜ける事はありません。

お客様に説明をしているうちにどんどん慣れてくる
と思いますし、自分の言葉で説明できるようになれば
お客様へのご案内もよりスムーズになります。

とにかく一番やってはいけないことは
なにも言わずに施術をすることです。

これではせっかくのゼロケアの価値は伝わりませんので
お客様が満足することはありません。

何を施術するのもそうですが、
何か意味のあることをお客様に施術するときは
必ず”言葉”をそえてあげましょう。

最後までお付き合いくださいまして
誠にありがとうございました。

ウィッグを使ったゼロケア有り/無し実験のブログ
ゼロケアのススメ! パート⑥

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ゼロケアのススメ! パート④

プラティコのゼロケアとは?

ここまでのお話で
「やっぱり後処理って大事だよね」
と思っていただけたら幸いです。

では本日はプラティコの展開する髪質改善に必要な
・CZ(カタラーゼット)
・酸ジェル

この二つのアイテムを使用した
「ゼロケア」
というメニューのお話をさせていただきます。

まずはCZ。見た目がほぼ黒ですが
“高濃度のカタラーゼ”がウリです。

これを薄めて使用していただくのですが
・スポイトにお湯を入れて1プッシュ
・シャンプーボウルにお湯をためて3プッシュ
・手に取ったシャンプー剤に1プッシュ
など様々なアプローチで過酸化水素を分解します。

次に酸ジェルはpHを弱酸性の5.5にがっちり固定した
ジェルです。

弱酸性なので過収斂を起こすことなく、穏やかに
毛髪と頭皮を弱酸性に中和します。

ジェル状でそのまま使えるので必要な分だけなじませる
ことができます。

また、残留アルカリは1回の処理では髪の奥深くまでは
中和しきれないので、ご自宅でお客様に使っていただけるよう
ホームケアサイズをご用意しました。

では具体的にメニューでの使い方の説明をいたします。

<基本的な使い方>
放置タイム終了後、
・シャンプー台で(カラー乳化時に)アプリケーターに100ccほどお湯を入れ
CZを1プッシュ。頭皮から全体になじませます。
↓↓↓

・水洗
↓↓↓

・手に取ったシャンプー剤にCZを1プッシュ。
通常のシャンプーをします。(2シャンする場合は2シャン目)
※パーマや縮毛矯正でシャンプーされない場合はCZを
アプリケーターでしっかり塗布してください。
↓↓↓

・水洗

↓↓↓

・酸ジェルを適量取り、頭皮からなじませます。
フェイスライン・ネープ・トップと数回に分けて丁寧に
なじませてください。(1分くらいかけてください)
↓↓↓

・水洗、トリートメント仕上げ
↓↓↓

・お客様にホームケアサイズをお渡しします。

◆使用量:CZを 2プッシュ(約28円)、酸ジェル約12g(約23円)、
施術コスト約47円 使用時間3分~5分
酸ジェルホームケア60g 1本(仕入れ350円)

メニュー単価
施術のみ:300円~500円
施術+店販:1000円~1,500円

今はワンコインでもメニューUPは難しい時代です。
店販とセットでと考えるよりも、まずは300円で
より多くの人に施術する。という方がメニュー展開は
楽になります。

最後は大事な”伝え方”についてです。→”伝え方”を読む

使用方法は動画でもご覧いただけます。

ゼロケアのススメ! パート③

後処理の重要性~残留アルカリ~

続いては残留アルカリについて。

通常のアルカリ系のカラーやパーマ、縮毛矯正の施術後、
毛髪はアルカリに傾きますね。

アルカリのまま放置していると
・キューティクルが開いたまま
・毛髪内部のたんぱく質が流出しやすい
・ブラッシングや紫外線の外部ストレスに弱い
などでダメージは進行します。

※アルカリイメージ

アルカリに傾いた髪を健康な弱酸性に戻すには
トリートメント!、ではありません。

トリートメント自体のpHは弱酸性ですが、
毛髪内部を弱酸性にする力(酸度)が弱いので
全く歯が立ちません。

 

本来は酸度のあるトリートメントがあると理想ですが、
クリーム状で酸度を強くすることは処方上できません。

ですので、昔からシャバシャバの「酸リンス」が存在します。
酸リンスは酸度が高いので、毛髪をアルカリ性から
弱酸性に戻すことができます。

しかし・・・・
酸リンスやバッファー剤にも問題が・・・

一つ目は、
メーカーによって酸性にするパワー(酸度)
が大きく異なるということ。

実際にいろんなメーカーの酸度とpHを
比べてみましたが、見事にバラバラ。

正直、どれが髪に適しているかは
さっぱりわかりませんでした。

もう一つは、
pHが低すぎるものがあること。

酸度も強くpHが低いとアルカリに傾いた髪を
酸性に戻すことはできますが、pHの急激な変動により
カラー後でしたら髪の色が変色したり、過収れんを
起こして髪がギシギシしたりと酸性にし過ぎて
ちょっと問題が出る場合があります。

プラティコで実験した動画がありますので、
興味のある方は、ぜひご覧ください。

 

重要なのはアルカリに傾いた毛髪をただ酸性にすればいい。
ということではなく髪本来のpHである
等電点(pH4.5~5.5)に穏やかに戻すということです。
・・・・・

※弱酸性のイメージ

 

余談ですが、
ヘアカラーのジアミンも残留することでアレルギーの原因に
なりますので問題視をされることが多いですが、ジアミンを
分解したり除去したりできる成分や方法は残念ながら今のと
ころ存在しません。

カタラーゼは過酸化水素の分解、
酸リンスはアルカリの中和、
それ以外のことはできません。

簡単ですよね。

次はようやくプラティコの商品のご紹介です。
”ゼロケア”を読む

ゼロケアのススメ! パート②

後処理の重要性~残留過酸化水素~

みなさんご存知の通り
“髪の毛は細胞分裂を終えた死滅細胞”です。
ですから、傷んだ髪の毛が健康毛に戻ることはありません。
ヘアケアで一番重要なのは「髪をダメージさせないこと。」
これに尽きます。

そのため、プラティコでは「真面目なミネラル」で
毛髪の状態を整えてからカラーやパーマの施術をして
ダメージを最小限にすることをお勧めしています。

ただ、どんな前処理をしてもカラーやパーマ、縮毛
矯正をすると髪は必ずダメージを受けます。

そこで重要なのはダメージを与えてしまっても
できるだけダメージの原因を取り除くということです。
つまり”後処理”がとても重要になってきます。

ここでは皆さんもご存知の2大残留ダメージの
・「過酸化水素」
・「アルカリ」
についてお話していきます。

まず、今日は残留過酸化水素について。(以下オキシと呼びます)

 

通常のアルカリカラーはもちろん、パーマや縮毛矯正で
2剤にオキシを使用している場合は施術後に
オキシが毛髪内部に残留しダメージの原因となります。
(マジストの2剤もオキシです)

オキシは反応が早く、2剤放置タイムが短くて済む
優秀な酸化剤で、酸化剤としての役割を終えると
酸素と水に分解されるので比較的安心に使えます。

しかし、反応しきれなかったオキシは分子量の小ささから
髪の内部に入り込み、残留して髪をダメージさせる要因となります。

※オキシイメージ

また、ヘアカラーでは頭皮にべったりと塗布することが
あると思いますが、毛穴から入り込み毛根を酸化させてしまいます。

繰り返しヘアカラーをされているご年配の方に
薄毛の方が多いのは、これも原因の一つとして考えられます。

オキシを分解することができる原料はいくつか存在しており
ヘマチン、白金ナノコロイド、カタラーゼなどが有名です。

その中で最も効果抜群なのが
カタラーゼという酵素。



このカタラーゼを利用するとオキシドールがあっという間に
水と酸素に分解されて除去できますので、オキシを使用した
カラーやパーマの後にはと~っても有効です。
※臭素酸(ブロム酸)に使っても意味がありませんので、ご注意ください。

続いては残留アルカリについてです。→”残留アルカリ”を読む

ゼロケアのすすめ! パート①

プラティコは2019年より、ゼロケア

という後処理に
ターゲットを当てた髪質改善メニューをご提案しております。

みなさん、カラーやパーマ後に後処理はされていますか。
もしくは料金をいただいて施術していらっしゃいますか。

プラティコの社員には元美容師が4人おりますが、
そのうち2人は「後処理をしたことがない」、
そして、もう2人は「サービスで簡単に行っていた」
ということを聞きました。

結構そうお考えになるサロンさんは多いですね。

理由としては
・結果がわかりにくいのでお客様からお金をいただけない
・コストもそんなにかからないし、わざわざ料金は取らない
・後処理はなんとなくやっている
・後処理の何が良いのかわからない
・そもそも後処理なんてしない
と聞きます。

ですが、ゼロケアをメニュー展開されているサロンさんでは
後処理で300円~1500円の客単価UPができていますし、
お客様からの評判も良いと聞いています。

成功の秘訣、それは

「お客様に価値を伝えること」

アップルの創業者でiPhoneやマックコンピューターを
作ったスティーブ・ジョブズは

「いくら素晴らしい物を作っても、
伝えなければ無いのと同じだ。」

と言っていました。

ジョブズはマックブックエアーというノートパソコンを
発売した時に、その伝え方にこだわった。
当時のノートパソコンは重くて、分厚くて、見た目も
ゴツゴツしていて、とてもかっこいいものとは言えなかった。

一方、ジョブズが作ったマックブックエアーは
スタイリッシュで軽くて、もちろん機能的にも優れていた。

どう伝えるか。

ということを考えた結果、ジョブズは製品発表のステージで
マックブックエアーを紙封筒から取り出して見せた。

見ていた人は一気に心を奪われた。
結果としてマックブックエアーは記録的な大ヒットとなったが、

その要因は、

商品が素晴らしかった以上に、伝え方が素晴らしかった。

という人がとても多かった。

ゼロケアの場合、髪の内部や頭皮に働きかける関係上、
髪がツヤツヤになったり、シットリしたり、
収まりが良くなったり、というような劇的な変化はありません。

ですので、多くの美容師さんは
「わかりにくいからお金はいただけない」
とおっしゃいます、が、しかし。。。

果たして本当にそうでしょうか?

では、成功しているサロンはどのようにして
お客様にその価値を伝えているのか。

それを後処理の重要性を交えてご紹介させてください。

  • :後処理の重要性~残留過酸化水素~
  • :後処理の重要性~残留アルカリ~
  • :プラティコの提案するゼロケアとは?
  • :お客様へ価値を伝える話し方

をお知らせしてまいります。

美容師さんなら誰でもご存知かと思いますが、
髪の毛は細胞分裂を終えた死滅細胞です。

ですから、傷んだ髪の毛が健康毛に戻ることはありません。
以前から申し上げておりますが、ヘアケアで一番重要なのは

髪をダメージさせないこと。

これが髪質改善の基本だと思います。

お客様の髪と頭皮を少しでも良い状態にして
価値をきちんと伝えると

・その対価をいただける
・お客様にご自身の髪と頭皮の状態をわかっていただける
・お客様にヘアケアの意識をつけていただける

ことができると期待しています。

難しくはありませんので、お付き合いいただけると嬉しいです。

次は残留過酸化水素についてをご覧ください。
”残留過酸化水素”を読む

ジアミン系ヘナのお取り扱いについて

ヘナご利用のサロン様各位

拝啓 時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
さて、2007年6月7日の朝日新聞及び読売新聞の朝刊にて、ヘナについての記事が記載されました。国民生活センターによると、ジアミン系の酸化染料等が配合されたヘナがインターネットや自然食品店等で一般に広く販売されており、それにともないアレルギー等の事故が相次いでいるので注意を呼びかけているというものです。

ジアミン系ヘナの(ライトブラウン、ブラウン、ブラック、ディープレッド、ディープイエロー)の5色につきましては、ジアミン系染料等の酸化染料を含む雑貨(ウィッグ用)として輸入しており、人体に使用する目的で製造されたものではありません。
また、ジアミン系染料等の酸化染料を含んでいるため、お取り扱いの際に誤って手や皮膚に触れるとカブレ等のアレルギー症状を発症する可能性がありますが、メーカー及び販売店は一切の責任を負いかねますので、お取り扱いの際は十分ご注意下さい。

敬具